臨床美術とは

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クリニカルアート(臨床美術)とは

1996年に医者・美術家・ファミリーケアアドバイザーがチームとなって実践研究を スタートさせました。脳の活性化を促す独自のカリキュラムに基づき、 絵画・彫刻などを楽しみながら認知症の症状を予防、改善していく方法です。 上手い、下手にとらわれず、作品を制作する過程を大切にすることで個性豊かな作品 を作り上げていきます。 子どもたちの情操教育や、日々のストレスで心のケアを必要とされている方々にも有 効であることから、最近では、小学校の授業や自治体の介護予防事業などにも広く 取り入れられ、福祉、医療、教育などの分野から注目が集まっています。

絵は誰でも描ける

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「絵は誰でも描ける!」

この言葉を聞いてどのように感じるでしょうか? 自分の思うように描けない、絵は才能がないと描けないのではないかと思っていませんか? 臨床美術は、感じる心を大切にしながら毎回いろいろな画材を使い季節感あふれる楽しい制作をします。
自分だけの色や形を表現してあなたらしさを見つけてみませんか?
〜アートの癒し効果〜
☆心が元気に! 五感で感じることを楽しみながら表現すると色や形から想像力が刺激されやる気や元気が出てきます。
☆どなたでも楽しい! 上手い下手に関係なく、経験・年齢・性別・生活環境にも関係なくどなたでも生き生きと自己表現をすることができます。
☆つながりを大切に! 作品を通して色々な人とコミュニケーションができます。
☆新しい自分を発見!  大切なのは、何をつくったかではなくどのようにつくったか。満足のいく自己表現をすることは自分自身を見つめることになります。

認知症と臨床美術

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独自のアートカリキュラムに沿って創作活動を行うことにより脳が活性化し、
認知症の症状が改善されることを目的として開発されました。

認知症の患者さんは記憶力が低下し、論理的に認識する、考えることができなくなってくるため、判断力が衰え、どのように行動したらよいかわからなくなってきます。しかし、そのような状態にあっても好き嫌いの感情は最後まで残っています。ですから脳の活性化には、 視覚的、直感的な作業や芸術活動が効果的だということも知られています。 しかし、ただ絵を描けば脳が活性化するわけではありません。 偉大な美術家の中には「創作する際に普段とはちがうものの見方をする」 と言う人がいます。 これを脳科学を用いて理論付けたのが Betty Edwards (米) の研究です。 Betty Edwardsは、 「ほとんどの人は左脳を使って絵を描いている」 「右脳を使って描かせることにより才能とは関係なく、急速に絵が描ける」 と説明しています。 臨床美術はこの理論を取り入れ、 さらに五感を刺激し、感じる事によって美術表現が可能になることを実践しています。
臨床美術では、その制作過程で対象に似ているか、似ていないか、形がよいか、悪いか、は問題にせず、その人の感性を引出すような働きかけをします。 上手な絵であるかどうかは問題にしていないので、いい作品ができるのです。 その人なりの力作ができることもあるし、症状が進んでしまって、形を描くことができなくても色彩の感性に優れ心打つ抽象的な作品を描く人もいます、自分は絵が駄目だと思ったけれど意外と自分が思っているよりもいいものができたな、という気持ちは次回の制作意欲につながります。 作品を創作する喜びによって脳を刺激し、心を解放できます。

福岡での活動と福岡臨床美術士会

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福岡臨床美術士会【FCAT】は
福岡県内及び福岡県近郊で活動しています。

福岡臨床美術士会【FCAT】は2018年現在21名の日本臨床美術協会認定「臨床美術士(クリニカル・アーティスト)」でチームを組み、老人ホームやデイサービス、また一般の方や子供向けの教室など幅広いジャンルで定期的に活動しています。
臨床美術は、本格的な芸術性を有し、臨床美術士とは、誰もが苦手意識を持つ ことないように工夫された行程を通して、参加者の感性を引き出し、生きる意欲の創出にまで繋げていく 専門家です。 臨床美術を実際にやってみたい、施設で取り入れてみたい、興味があるのでとりあえず話を聞いてみたい、等ございましたら当サイト内の 「連絡先」からお気軽にご相談ください。みなさまの健やかな生活作りに貢献できたら嬉しく思います。

2018年現在の主な活動拠点

福岡市・北九州市・久留米市・八女市・小郡市

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